田舎の子どもと一緒に遊んだ

カブトムシを探す子供

おばあちゃんの家の近所に住む、田舎の子供達と一緒に遊んだ思い出

私が子供だった頃、まだ少子化という言葉も耳にしていない時代だった。なので、田舎という環境であっても、それなりに人が住んでいたし、子供も沢山いた。そして余所からの子供を受け入れてくれる、穏やかな風土もあったようだ。

おばあちゃんの家に泊まっていた時、近所の子供達が遊んでいるところに居合わせることがあった。そして、自然とその近所の子供達の輪の中に入れてもらい、色んな遊びを教えてもらった。

ベーゴマを教えてもらって、強くなるように努力した

ベーゴマが凄くかっこよく感じてハマった

自分が子供だった当時、コマと言えばステンレスや木のボディに、軸となる中心の棒が刺さっているタイプのものがスタンダードだった。

むしろ、それくらいしかコマは無いと思っていた。そのような先入観があるなかで、田舎の子供達に教えてもらったベーゴマは、すごくカルチャーショックを受けた。

ベーゴマをかっこいいと感じたのは、そのフォルムと戦わせるというところだ。普通のコマは、戦わせることよりも芸の多さや技術の高さを競うことが多かった。

その点、ベーゴマは台の上でお互いを弾き飛ばしたり、持久戦になったりと、激しい戦いをするところに一気に私を虜にした。

自分のベーゴマを持っていなかった私にも、田舎の子達が幾つかのベーゴマをくれた。その日にハマり、しばらくはその子供たちと戦わせる楽しさに明け暮れた。

ベーゴマの改造を必死で行った

ベーゴマの醍醐味は、単純にそれを回す技術が高くなることだけではないところにあった。それは、ベーゴマそのものを強いものへと改造するということだ。

うまく改造しているベーゴマは勝率が高いので、田舎の子達は強いベーゴマを作るために、いろいろな工夫を行っていた。

私も、せっかくもらったベーゴマで負けないように、改造のコツを教えてもらっておばあちゃんの家に帰ってからは必死に改良を重ねた。ちなみに、ベーゴマの改造のコツというのは、できるだけ

本体を低くすることというもの。なので、おばあちゃんの家にあるヤスリで、ひたすらベーゴマの底を擦って手を痛めていた。

以前からベーゴマの改造をしている田舎の子達に比べると、私が行った改造は大したことではない。それに、一朝一夕でベーゴマを強くするなんて難しいのはもちろんだ。

しかし、その子たちの改造のコツの教え方がうまかったのか、私が手塩にかけたベーゴマは何度も勝つことができた。
これは本当に嬉しかった。

初めて野生のカブトムシを捕まえることができた日

当たり前のようにカブトムシがいる環境

都会に暮らしている人間からは、想像がつかないと思うが、田舎はカブトムシが当たり前に居る環境だ。

特におばあちゃんの家の周りには、森林が多かったこと、そしてカブトムシが生育しやすい腐葉土も豊富だったことから、一般的な田舎に比べて自然とカブトムシが捕まえられる環境であった。

おばあちゃんの家の近所に住んでいた子供達とは、ベーゴマばかりをするだけではなく、カブトムシ捕りをして遊ぶ日もあった。

カブトムシを捕まえるのは、いつも遊んでいる広場の近くにあった、雑木林だ。その雑木林は適度に腐葉土があることから、カブトムシを多く発見できたので、誰が一番大きいカブトムシを捕まえられるかを競うことになったのだ。

雑木林に入った段階では、何もいないと思っていたけれど、すぐに目の前を「ブーン」とカブトムシが飛んで行って驚いた記憶がある。

そして目を凝らすと、いたるところにカブトムシがいた。今から振り返ると、あの時のカブトムシの光景は凄いことだったなと思う。

カブトムシの幼虫も見つけて育てるようになった

我先に大きいカブトムシを捕まえようと、それぞれが頑張ってはいたものの、子供の心は楽しいことがあればすぐに別の方に向きがちだ。

遊んでいた子供の中の一人が、なぜか土に穴を掘ったところ、大きなカブトムシの幼虫を見つけた。そのため、私たちの興味は成虫を捕まえるよりも、幼虫を発掘することに向いた。

ふかふかの腐葉土は、カブトムシが育つには最適の場所だったのだろう。ある程度のカブトムシは成虫になっていたとは思うが、まだ幾らかのカブトムシは幼虫のままで土の中で過ごしていたため、それを見つけることができた。

そして私達は、それぞれ見つけたカブトムシの幼虫を家に持ち帰り、育てることになった。

おばあちゃんの家に幼虫を持ち帰ると、おばあちゃんが「すごいのを見つけてきたね」と言ってくれて、昔使っていた土を多く入れられるタイプの虫かごを引っ張り出してきてくれた。

そして、その中に土を入れてそっと幼虫を埋めた。幼虫はある程度育っていたため、しばらく経つと成体のカブトムシとして土の中から出てきた。生命の神秘を感じた瞬間だった。

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