冷たい水が気持ちよかった川遊び

川で遊ぶ子供

川遊びは楽しいから美味しいまで揃った、冷たいアトラクション

おばあちゃんの家からちょっとだけ離れた場所には、遊泳ができるほどの広い川があった。

それだけ広く、環境が整っている川にも関わらず、遊びに来ている人たちはとても少数。なので、言ってみればプライベートリバーという形で、自由に遊ぶことができた。

そしてその川での遊びは、アトラクションと呼べるほどに楽しく、そして美味しさも感じられるものだった。

川の流れで冷やしたスイカは最高の美味しさだった

おばあちゃんのスイカを川で食べた思い出

川にはいつもおばあちゃんに付いてきてもらってきていた。その日も、おばあちゃんと一緒に川に行くという約束をしており、「今日は特別に」と言って近所の直売所で小ぶりのスイカを買ってきてくれていた。

おばあちゃんは「スイカを川で冷やすと、とっても美味しくなるのよ」と言って、ネットに入れたスイカを川にチャポンと入れた。

おばあちゃんも、若い頃に何度か川に来て、こうやってスイカを川で冷やしたのだと昔の思い出を話してくれた。

おばあちゃんは昔食べたスイカの味がとても美味しかったから、その美味しさを私にも味あわせてやりたいと思い、川にスイカを持ってきてくれたのだ。

川で冷やしたスイカの味は最高だった

スイカは30分くらいだろうか、川の流れに晒されながら冷やされていた。こんな真夏なのに外でスイカが冷えるというのは、とても不思議な感覚がしたが、川の中でしばらくの時間を過ごしたスイカは触ってみると、確かにとてもひんやりとしていた。

そしていざ、スイカを切る。おばあちゃんが気を利かせて持ってきてくれていた塩をかけて、ガブリとスイカにかぶりついた。その時に感じたのは、「甘い!」と「冷たい!」という二つの感触。

夏には何度もスイカを食べてきていたけれど、その時のスイカはなぜか今までのスイカの中で最高と思える味だった。

川でしかとれない魚を釣ったり捕まえたりした

釣竿を持って行き、川魚を釣った

広い川は、水がとても綺麗だった。なので、天然の川魚たちも多く生息していた。スイカを食べた時とはまた別の日に、私は釣竿を持って再びおばあちゃんに川に釣れてきてもらった。そして、川魚を釣ることに勤しんだ。

川魚を釣るのは、子供の私には少し難しかった。普通の釣りとは違って、餌や釣竿が特殊だったからだ。しかし、当たらない鉄砲も数を撃てば当たるという先人の言葉通り、半日釣りをして2匹の魚を捕まえることができた。

なんという名前の魚だったかは分からない。でも、持って帰って塩焼きにすると、とても美味しかった記憶はある。

トラップを作って魚を捕まえることもできるようになった

川での魚の捕獲方法は、釣りだけではない。川の中でトラップを作る方法でも、魚を捕まえていた。

トラップの作り方はうろ覚えだが、とにかく川辺にある石を多く使って、囲いを作ることだったと思う。

そしてその囲いに魚をおびき寄せて、囲いを閉じる。思っているほど上手くはいかない方法だが、何時間もそれをやっていると、以外とコツを得てくる。

そして最後には、釣りをするよりも多くの魚を、このトラップで捕まえられるようになっていた。我ながら、この時に子供時代の一つの才能が開花したと言えるかもしれない。

アブに刺されてすぐに家に帰らされたこともあった

川で不運にもアブに刺されてしまった

川での思い出は楽しいことばかりではない。痛い思いをしたことがあった。それは、アブに刺されてしまったことだ。

アブは蜂のような風貌をしている。そのため、最初刺された時は蜂に刺されたものだと思い、慌てておばあちゃんの所へ走って行った。そうするとアブに刺されたのだと判断して、すぐに家につれて帰られた。

その理由は、刺された時の血の匂いで他のアブや蜂が襲ってくる可能性があるからだ。

アブやその他の虫の特性を知っているおばあちゃんは、その危険から私を守るために、家にすぐにつれて帰ったのだ。

おばあちゃんがアブの傷を手当してくれた

アブに刺された傷跡は、出血しているのに加えて、ぷっくりと大きく腫れてしまっていた。私は刺された痛みもあったが、それよりもアブに刺されて死ぬのではないかという恐怖が襲ってきて、わんわん泣いてしまっていた。

泣いている私を慰めながら、おばあちゃんはアブに刺された部分に傷薬を塗ったり絆創膏を貼ってくれたりして、できる治療をしてくれた。そして「ばあちゃんが治したから大丈夫!」と言ってくれた。私はその言葉で、少しだけホッとした。

アブに刺された腫れは2週間くらいしてやっと引いた。しかし、おばあちゃんが丁寧に手当をしてくれた甲斐があってか、それほど大きな跡も残らず、しっかりと完治することができた。この時も、さすがおばあちゃんだと思った。

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